鉱物の魅せる夢

鉄ニッケル系隕石でタイプIVAに分類される独特の細目のウィドマンステッテン構造が観察できる高価な隕石です。トロイライトの内包も見られます。IVAでは比較的酸化に強い部類の隕石です。

1906年にSwedenのKirunaで発見されたオクタヘドライトのグループIVAに分類される鉄隕石です。スライスしてエッチング処理することにより美しいウッドマンシュテッテン構造が見られます。見事なクリーニングによって表皮に八面体構造が確認できます。未切断の大型品。

断面をエッチングしてもウィドマンシュテッテン構造が現れない珍しいAtaxiteに分類される鉄隕石。19％以上のNiを含有することが特徴です。

1922年に発見されたNiを7.35%含むグループIABに分類される鉄隕石。スライス後の酸処理によってウィドマンシュテッテン構造と楕円形のトロイライトが確認できます。未切断の大型品。大気圏突入によるトロイライト部の溶融によるホールが観察できます。

1947年旧ソ連時代、東シベリアのシホーテアリン山脈付近に落下したグループIIABに分類される鉄隕石です。落下は多数の目撃者により2月12日であることまで分かっております。シホーテアリン隕石は推定23tにも及ぶ巨大なもので衝突時の衝撃で表面がちぎれたような形状や、波打つような形状が見られます。

NWA859(Taza)はどのグループにも分類されないUNGR(ungrouped)のレアな鉄隕石です。総回収量は少なく75.3�sしかありません。切断面をエッチングすると針のように細いウィドマンシュテッテン構造が現われる特徴があります。