鉱物の魅せる夢

1915年発見のパラサイト石鉄隕石で37.5kgしか回収されていない希少な標本です。長細く変形したようなかんらん石が特徴的です。空気中でも比較的安定しています。スライス+エッチング処理によるウィドマンシュテッテン構造も確認できます。

1822年にチリのアタカマ砂漠のイミラック地域で発見されたパラサイト隕石。美しい大きめのかんらん石を含む最も高価なパラサイトの一つです。Esquelパラサイト隕石に並び酸化に対して安定度の高い数少ないパラサイトでもあります。この標本はエッチング処理でウィドマンシュテッテン構造が美しく現れています。

1810年ベラルーシで発見されたパラサイト石鉄隕石。掘り出された状態の未切断品で一部カットによって内部の構造がよく分かります。得難い未切断の大型品。
総回収量　約100kg
標本重量　約16kg

1882年にカンザス州で発見されたパラサイト石鉄隕石。かんらん石が球状に近い形状に特徴があります。この未切断の大型標本はアメリカの著名な隕石ハンターによって2006年に回収され、TV番組で一部始終が収録されました。
総回収量　約4.3t
標本重量　約37kg

1881年にカンザス州で発見されたパラサイト石鉄隕石。比較的大きなかんらん石のため透過光下で美しい姿を見せます。しかし、スライスされたものはパラサイト隕石中で最も保存が難しくすぐに錆びてボロボロになります。購入には細心の注意が必要です。

1931年にカナダで採集されたパラサイト隕石の名品。両面スライス研磨された保存状態の良い逸品です。

2016年にケニアにおいて発見されたパラサイト隕石。切断面からは球形のペリドットが確認できます。最大100kg超のものを含めて現在までに2.8tが発見されております。ハーフカットの美品です。